■高麗人参とは? 高麗人参とは?高麗人参とは、中国から朝鮮半島を原産地とするウコギ科の多年草植物です。 その名称は多岐にわたっており、日本では『オタネニンジン』と呼ばれているほか、『朝鮮人参』や『人参』と呼称される場合があります。 古くから原産地である中国や朝鮮半島のほか、日本でも薬草として用いられてきており、薬効の高い植物として重宝されています。 現在、市場に流通している高麗人参の70%は韓国-中国産ですが、日本でも江戸時代から一部地域で栽培されています。
■高麗人参の利用法 高麗人参は昔から漢方-生薬として用いられてきましたが、近年はサプリメントや健康食品にも多用されています。 主な薬用部位は根で、『ジンセノサイド』と呼ばれるサポニン群が有用成分となっています。 高麗人参は加工法によって呼び名が異なっており、皮をはいで根を天日乾燥させたものを『白参』、皮をはがずに湯通ししてから天日乾燥させたものを『紅参』と呼んでいます。 ちなみに、日本薬局方においては、根を蒸したものを紅参としており、国によって定義が異なっています。 他にも、濃い砂糖水につけ込んでから乾燥させる『糖参』もありますが、こちらは広義で白参に分類されています。
■高麗人参の主な効能.効果 高麗人参は昔から多種多様な効果をもつ薬用植物として、中国.朝鮮.日本で珍重されてきました。 現在においても漢方薬や医薬品、サプリなど多方面で使用されており、健康.美容の増進に役立てられています。 ここでは高麗人参の主な効果.効能を紹介します。 1.低血圧を改善 2.貧血予防 3.動脈硬化の予防 4.ストレスの緩和 5.糖尿病の予防 6.更年期症状の緩和 7.男性機能の改善 8.風邪の予防 9.美肌効果
■高麗人参に副作用はある? 高麗人参は薬草として非常に古い歴史を持っており、日本でも昔から民間治療薬として多用されています。 その効能は医療分野から美容分野まで多岐にわたっており、病気の予防や改善にも強力な効果を発揮することから、副作用を心配する声も上がっています。 しかし、高麗人参はもともとウコギ科の多年草であり、含まれる成分も天然由来のものなので、医薬品のような副作用を心配する必要はありません。 ただ、高麗人参には特有のはたらきがあるため、体質や体調によっては服用を控えた方がよい場合もあります。 たとえば、アレルギー体質の方の場合、皮膚にかゆみや発疹が出たり、赤みを帯びたりする可能性があります。 また、高麗人参には一時的に血圧を上げる作用があるので、高血圧気味の方や、高血圧治療中の方は使用を避けた方が良いでしょう。 他にも、発熱時や化膿性の炎症(おでき-膿など)がある場合は、症状がひどくなるおそれがあるので要注意です。 上記以外にも、高麗人参を服用することによって気になる症状があらわれた場合は、一度使用を中止し、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。 また、高麗人参は天然成分ですが、適量を超えて過剰摂取すると、不眠や動悸、頭痛、発熱、めまい、のぼせなどの症状を起こす可能性があるので、サプリメントなどを使用する場合は用法-用量を守ることが大切です。
■高麗人参に含まれる成分 高麗人参にはさまざまな有用成分が含まれており、薬草としてのさまざまな効能につながっています。 具体的には、有機物であるサポニン、含窒素化合物、脂質性成分、ビタミン、炭水化物の5つの群にわかれており、それぞれの含有率も異なっています。 ここでは、高麗人参に含まれる成分を一覧表にまとめてみました。
■高麗人参の歴史 高麗人参は中国の遼東から朝鮮半島を原産地とする植物で、現地では伝統的な薬草として知られています。 枝分かれした根の形が人の姿のようであることから『人参』と呼ばれるようになり、その後の普及にともなって『高麗人参』や『朝鮮人参』『オタネニンジン』と名付けられるに至っています。 中国では、万里の長城を建設したことで知られる秦の始皇帝が愛飲していたことから、薬効の高い漢方薬として、数千年にわたって重宝されてきました。 その後、身体の自然治癒能力を高めることを目的とした東洋医学で広く取り入れられるようになり、日本人を含む東洋人の間で貴重な漢方薬として多用されています。
■食用方法 1回2錠を1日1回食後に服用してください。 保存方法 直射日光、高温多湿を避け、涼しいところに保存してください。 |