霊芝は、サルノコシカケ科に属するキノコの一種です。学名をマンネンタケと言います。
主にクヌギ、ミズナラなどの広葉樹の根株、切株、古木に自生します。中国の吉林省や河北省、山西省などの各地域に分布し、日本にも自生しています。しかし、天然に自生している霊芝を発見することは極めて難しく、原生林の古木10万本に2〜3本しか採取できないと言われています。
現在、市販されている霊芝はほとんどが人工栽培で生産されたものです。霊芝には、紫芝、赤芝、青芝、黄芝、白芝、黒芝の六種類がありますが、一般に使われているのは、主に紫芝と赤芝の二種類です。
霊芝は中国の古典医薬品集『神農本草経』にも,中国明時代の医薬品集『本草綱目』にも収載されています。『神農本草経』では植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種の生薬を収納されています。それを上品、中品、下品の三種類に大別し、その上品の中に霊芝があげられています。
また、『本草綱目』では、その不思議な功用を「体に気が溢れ、記憶力が良くなり智恵が増す。常食すればその身は軽くなり若さを取り戻す。仙人のごとく長生きできるであろう」と記載しています。
70年代に入り、人工栽培に成功して以降、霊芝に関する研究が盛んに行われ霊芝の薬効が科学的に立証されはじめました。中国から出された研究報告では、前記の薬物書に記載された内容を裏付ける効能が次々と明らかになったことです。それ以後、サプリメント先進国アメリカ、日本でも本格的な霊芝研究が開始され、すでに多くの臨床結果が出ています。
昨今、食品メ−カ−にも健康食品の主成分として取り入れられ、多種類の霊芝関係の健康食品が登場しています。
霊芝の有効成分はβ-D-グルカンなどの多糖類や、トリテルペノイドです。またその他にアミノ酸やビタミン・ミネラル類等の栄養素を多く含んでいます。トリテルペノイド(苦味成分)は霊芝だけに含まれている重要成分です。
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