人参(にんじん) |
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人体に対するエネルギ−補充効果に優れ、生長過程において活力に富んだエネルギ−をたっぷり含むといわれている。特に長白山脈の地勢は比較的高く、概ね海抜400m以上でありながら気候は温暖で湿潤、しかも涼しい。また、水分も十分な土俵で育つ長白山の人参には、少なくとも12種類のサポニン、14種類のアミノ_とポリペプチド、セスキペルテン、多糖類、ビタミン、ニコチン酸およびナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、マンガン、銅、亜鉛、ゲルマニウムなどの成分が含まれている。 人参は、発ガン性化学物質による動物実験で、長期間の服用でガンの発生率を下げ、ガンの成長を抑制することが判明している。また、人参多糖類には肝臓の保護作用、生体の免疫機能の向上と変異を防ぐ作用を強化し、ガン細胞の成長を抑える機能があることがいくつかの実験を通じ証明された。このほか抗ガン剤と併用することで治療効果を高め、化学療法による副作用を軽減できる。胃ガンや大腸ガンに一定の治療効果があり、服用前に白血球やリンパ球が減っていた患者が、服用後増加したとの臨床結果であった。さらに、末期ガン患者に対しては正常細胞の免疫機能を高め、臨床では消化器ガン、腸ガン、または各種ガンの手術後の回復を目的とし、放射能や化学療法による治療期間中にも多く使用させている。
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黄蓍(おうぎ) |
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黄蓍には、多糖類、単糖類、フラボノイド、粘液質、微量元素などが含まれている。 最新の医学研究では、黄箸は免疫増強作用があり、生体の病原微生物に対する免疫力を高めることが実証されている。また、Tリンパ球の機能を強化することができる。黄箸に含まれる糖質は、細胞組織の持つウイルスに対するインタ−フェロンの誘発を促し、ウイルスやガンの成長を抑制することができ、T細胞のエステラ−ゼ活性を増強して細胞免疫への効果が高い。免疫促進剤として使用するケ−スが多い。
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白じゅつ(びゃくじゅつ ) |
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白じゅつには、揮発油、クマリン、糖質などの成分が含まれている。実験により、白じゅつの揮発油のうち、中性油が食道ガンに対し抑制作用を持つことが明らかにされている。 白じゅつの揮発油は、腹水ガンに抑制作用がある。白じゅつは免疫機能を高めてそれによってガン細胞を殺傷する力を増強し、化学療法や放射機能法によって減少した白血球を増加させる作用がある。臨床では主に放射線と化学療法による副作用防止に用いられる。
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猪苓(ちょれい) |
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猪苓には、エルゴステロ−ル、多糖類、粗タンパク、無機塩及びビタミンH(ビオチン)などの成分が含まれ、このうち多糖類は抗ガンに有効な成分である。猪苓の成分は、体内のマクロファ−ジの貧食生活を強化することができる。臨床では、ガン治療に猪苓を単独で使用することは少なく、ほかの健 利湿薬に配合され、ガンの水湿が多い患者かの治療に用いられている。臨床の観察から、抗ガン剤との併用により原発生胃ガンの改善が見られ、食欲が増して、細胞性免疫機能を著しく向上させた。抗ガン剤によって」もたらされる免疫低下などの副作用を軽減することがわかった。臨床では単独使用、またはその抽出物を用いてガン患者の免疫機能を高める役割として使用される。
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甘草(かんぞう) |
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甘草には、グルチルリチン、主に甘草酸のカリウム、カルシウム塩が含まれている。この他フラボン化合物などの成分が含まれている。動物実験によって甘草多糖類は水泡性口内炎やウイルス、アデノウイルス3型、単純ヘルペスウイルス及び種 ウイルス1型に対し、有意な抑制作用があることが証明されている。またグリチルリチン酸とその誘導体はラットの移植骨髄ガンに対し抑制作用があり、マウスへの抗白血球機能を具えていることが実験で証明されている。
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女貞子(にょていし) |
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女貞子にはオレアノ−ル酸、ベツリン、ルペオ−ル、マンニト−ル、オレイン酸、リノレン酸、パルミチン酸ナドノ成分が含まれている。女貞子は基礎実験では、リンパ球の増殖を促し、放射線治療及び抗ガン剤治療による白血球減少を抑制する効果がある。女貞子のマウス子宮頚ガン14に対する抑制率は49.2%に達した。
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青薫(ちんたい) |
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青薫には、インジゴなどが含まれており、有効な抗ガン成分はインジルビンである。 青薫はガンをもつ動物の単核マクロファジ−ノ貧食機能及び体液性免疫機能を高めることができる。 生体の免疫機能の、向上によって抗ガン作用を発揮することができる。 臨床試験では、慢性白血病の治療の研究が比較的多く、確かな治療効果を得ている。 放射線、化学療法と併用することによって、その治療効果がさらに高くなり、副作用を減らすこともできる。
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天花粉(てんかふん) |
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天花粉にはでん粉、サポニン、タンパク質及び各種のアミノ酸などの成分が含まれている。 マウスの実験で肝臓ガン腹水型に一定の治療効果があった。その腹水量を減らして生存期間を延長させ、移植性の肝臓ガン抑制作用があった。臨床では主に悪性胞状奇胎と 毛膜ガンの治療に用いられている。天仙系列製品の開発研究では、胃ガンの臨床治療に用いられた。
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威霊仙(いれいせん) |
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威霊仙には、ポロトアネモニン、ステロ−ル、糖質、サポニンが含まれている。試験用マウスの肉腫180に抑制作用があり、活血連絡、鎮痛、化湿、除痰の効果作用がある。 臨床では、胃ガン、骨ガン、脳ガンの治療に用いられる。
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龍葵(りゅうき) |
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イヌホウズキともいう。ソラニンなどアルカロイドおよびサポニンなどは腹水ガン、リンパ性白血病−615、肉腫−37などのガン細胞に著しい抑制作用がある。臨床では 胃ガン、腸ガン、肺ガンの治療に用いられる。
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氷片(ひょうへん) |
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氷片にはかなり強い浸透作用があるために、ほかの薬物成分がガン病巣に導く作用がある。 また、痛みを和らげることができる。
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真珠粉(しんじゅこ) |
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真珠粉の成分は炭酸カルシウム、有機物及び各種微量元素である。真珠粉はキイロショウジョウバエとマウスの心臓、脳組織のリポフスチンを下げ、フリ−ラジカルや酸化物質除去作用がある。
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白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう) |
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白花蛇舌草には、アルカロイド、強心配媒体、フラボン類、クマリン類などの成分が含まれている。実験では、白血球細胞に対してかなり強い抑制作用があった。免疫過程における主体の防御機能を増強し、ガン巣の湿潤と転移を困難にし、再発を抑制する作用が働く。これはガン治療にとても大きな意義がある。白花蛇舌草は生体免疫力を著しく増強して白血球の貧食機能を強めるなど液性免疫に対し増強作用がある。また、その煎じ薬はマウスの子宮頚ガン14、マウスの肉腫180、肝臓ガン、腹水ガンにそれぞれ抑制作用がある。そして、明らかな毒性はなく、臨床で最も良く使用される抗ガン漢方薬の一つである。
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